東京都、40代 M.H さん/2023年7月、4泊5日/夫婦旅
対馬空港16:30着→豆酘 桃李の里 民泊橘果樹園へ
豆酘崎→椎根の石屋根倉庫→小茂田浜神社→渡辺菓子舗→対馬博物館 対馬藩お船江跡→島山島→小船越瀬戸→赤島→峰町→民泊三寿
青海のだんだん畑→海神神社→木坂の藻小屋 ※あなご亭に立ち寄り順番リストに記名→廻の池田浜の築堤→あなご亭で昼食→コインランドリー→烏帽子岳展望所→和多都美神社→志多留→野生生物保護センター→対馬棹埼灯台→韓国展望所→上対馬町 花海荘泊(現在は閉館)→20:30頃に異国の見える丘展望台
東海岸沿いを南下→琴のイチョウ万松院→万松閣にチェックイン→15:55対馬病院横の長板浦桟橋にレンタカーを置いて市営渡海船に乗船 →17:17卯麦桟橋下船→(バス)17:30卯麦→仁位18:04→対馬病院/レンタカー→万松閣→居酒屋めしや(民泊三寿からのおすすめ)
08:30対馬カヤックス着/シーカヤック(鋸割岩〜金田城跡の探索 二ノ城戸跡まで)→11:20帰着→温泉→15:15対馬空港発
私は東京生まれ東京育ちですが、島に興味を持ち始めて、瀬戸内海の島に飽き足らず長崎の島を巡っていたんです。その流れで対馬にも興味を持ち、今回2回目です。初来訪した時に渡海船に乗ったんですが、人工的なものが何も無い浅茅湾を見て感動しました。穏やかな海、小さな漁港の風景が忘れられず、今回はもっとゆっくり楽しみたいと思って計画しました。


今回ぐるっと1周巡って、行く先々でおもてなしの心を感じました。かつて通信使の一行が各地で接待を受けたように、色んな方が親切にしてくれて、まさに現代版の朝鮮通信使の体験だと感じました。初日に宿泊した民泊「橘果樹園」では、宿主ご夫婦に対馬のことを色々と教えて頂きましたし、施設などで直接接客してもらった人はもちろん、厳原の道路ではわざわざ車が止まって声をかけてくれました。滞在期間が長い分、対馬の知見も少しずつ深まって、交流しながら風土性を感じ取ることができたように思います。海鮮料理も美味しく堪能できました。さらに、対馬に数多く残る石積みの構造物には強く惹かれました。鉱山跡や石屋根倉庫群を歩いてみると、そこには厳しい自然に抗いながらも寄り添ってきた対馬島民の痕跡が息づいていました。最初に訪れた時の印象は単なる“鬱蒼とした暗い島”でしたが、今回4泊してみて、これまでと見方が変わりましたね。




心に残っている事の一つは、豆酘崎から眺めた外海と、浅茅湾の静かな内海の対照です。荒れる海を越えてきた昔の人々は、この湾に入った瞬間どれほど安堵しただろうかと想像し、感極まりました。その浅茅湾でシーカヤックを漕いだ体験も忘れがたいものです。前回の旅で船の上から眺めていた湾を、今度は自らの手で漕ぎ進みながら確かめていく。初めは風や波の厳しさを想像していたのですが、実際は驚くほど穏やかで、海と島と自分が一体になっていく感覚がありました。また、和多都美神社と海神神社という対照的な二つの聖地も印象的でした。海に向かって一直線に真っ直ぐ開かれた和多都美の明朗さと、森に抱かれた海神の静謐さ。対馬の旅は、風景や歴史だけでなく、境界に立つという体験そのものを与えてくれるものでした。


今回は4泊して対馬を1周できたのは満足できましたが、次回こそはまる1日、もっとゆっくり時間をかけてシーカヤック体験を楽しみたい、そして白嶽にも登ってみたいです。来られる方へのアドバイスとしては、できる限り長く滞在する、という点ですね。大きい島ですし、どのエリアでどう過ごすかもポイントです。私が特に重きを置いている浅茅湾のエリアは、対馬旅の入り口とも言える場所で、大陸との文化伝播の要衝となった中継地。対馬が単なる閉塞的な離島ではなく、すぐ先の大陸に向かって拓けた「国境」であることを実感出来ます。併せて、韓国展望所や要塞などを巡って歴史に思いを馳せるのも良いでしょう。ちなみに、あなご亭は週末しか空いていないので、旅程を組む際にはお気をつけください。