対馬の秋を代表する絶景といえば「漁火(いさりび)」です。対馬沖は日本有数のイカの漁場として知られ、夏から秋を過ぎる時期にかけて最盛期を迎えます。夜になると漁船が一斉に集魚灯を灯し、真っ暗な海を煌々と照らす無数の灯りは、まるで宝石を散りばめたよう。
漁火はホテルやゲストハウスなど海沿いの宿泊施設からも鑑賞することができて、この景色を一目見るために訪れる人もいます。
漁火の観賞スポットとして、まず挙げられるのが、厳原町にある「漁火公園」。ここからは水平線に連なる漁火を一望でき、星空とのコントラストは息をのむ美しさ。海に降りた天の川のよう!と、訪れた方の感嘆の声をよく耳にします。
また、9月の対馬は秋の始まりならではの自然体験や旬の味覚も楽しめます。
水揚げされたばかりの透き通ったイカの刺身はもちろん、アワビや穴子など海の幸も豊富。
アクティビティも、8月の真夏に比べると日差しの照り返しがやや落ち着き、外にも出やすくなります。
昼はトレッキングやシーカヤック、夜は漁火観賞と、アクティビティと絶景を組み合わせたプランが可能です。
ただし、秋は台風の影響を受けやすい季節。旅行を計画する際はキャンセルや日程変更に対応できるプランを選ぶと安心です。
秋の夜、水平線に広がる光の帯は、ここでしか出会えない特別な風景。目に焼き付けてくださいね。
(対馬感考案内人F)
上記の写真は漁火公園