夏休み、涼を求めて美しい川へ。一枚岩の花崗岩が圧巻。

夏休み、涼を求めて美しい川へ。一枚岩の花崗岩が圧巻。

真夏の強い日差しをたくさん浴びて火照った身体を冷やしたい!と、思い立って行きたくなる場所の一つが川。下対馬エリア、厳原中心地から車で約20分。緑が青々と茂る森林地帯に、対馬の指折り自然スポット「鮎もどし自然公園」があります。特定公園の中でも特別保護区に指定されている希少な自然公園で、特徴の一つが独特な景観美です。

川の全体が天然の花岡岩で覆われ、巨大な一枚岩が長い年月をかけて、水流で削られた地形はとても珍しく、圧巻!

遊歩道も配置されているので、季節の植物を楽しみながら散策もできて、橋の上から川全体を眺めるだけでも、瑞々しい気持ちになります。

岩肌が織りなす模様は、どの季節に訪れても美しさが楽しめる。時間帯によって光の加減が異なるため、訪れる度にシャッターを切りたくなります。

川に降りると、夏休み中の子供達が川遊びを楽しむ姿が見えてきます。スリル満点のウォータースライダーや飛び込みができる岩も、天然そのもの。空気も澄み切って、キラキラ光る水面と透明度の高い清流を見ると、思わず童心に帰ってしまいます。橋から見て上流側、下流側それぞれ異なる遊び方ができる。深い場所は浮き輪があると安心。

汗が噴き出るような真夏日でも、川に入れば一気にクールダウン。始めは水の冷たさに怯えながら入りますが、慣れてくると次第に心地良さに変わってくるから不思議です。泳ぎ過ぎて身体が冷えてきたら、熱された岩に寝転がって温めて、天然の岩盤浴を楽しむ。この繰り返しで、遊び始めるとあっという間に時間が経ってしまいます。

子供達は、気づけばそこかしこを遊び場に変えて、目移りしているよう。小魚や昆虫探しをしていたかと思えば、ロープで岩山によじ登って勢いよく飛び込んで、思いっきり滑る。五感をたくさん使ってフル回転で動き回ります。怖いもの知らずで、無心になって遊んでいる姿は、今も昔も同じかもしれません。

レジャーの多様化で娯楽の選択肢が溢れて、有料の外遊びスポットが増えつつある今、心の原風景はどのようにして生まれるんだろう、心の底から楽しめる本当の遊びって何だろうと、ふと感じた時間でした。

(対馬感考案内人F)

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